電脳コイル(4)

ついつい続きが気になり、あっという間に読み終わってしまった。
今更だけど、この本もブギーポップと同様、ザッピングシステム(主人公の視点が切り替わるシステム)です。一人称が「わたし」なら小此木優子(ヤサコ)、原川玉子。「あたし」なら天沢勇子(イサコ)。「ぼく」なら原川研一(ハラケン)。

電脳コイル 4 (トクマ・ノベルズEdge)
宮村 優子
徳間書店
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「私たちが失ったものをメガネが見せてくれる」

あらすじ

最後の夏休みが始まった。イサコは<電脳探偵局>と<大黒黒客>を電脳生物部の合宿の夜、電脳肝試しをしている間、廃工場(3巻参照)から学校に逃げ込んだイリーガルを探し出しキラバグを取り出そうと企んでいた。
キーを挿したままのイリーガルは結晶を始めていて、肝試し中の<電脳探偵局>と<大黒黒客>のメガネをかけた子供たちのメガネに影響を与え始める・・・

子供たちの間で噂になっているミチコさん。なんでも願いをかなえてくれる代わりに”あっちの世界”に連れて行かれてしまう。
ミチコさんについては、すごくきれいな夕方の日に、いつも空間が安定しない”はざま交差点”でメガネをかけているとミチコさんに連れて行かれたり、メガネをかけていたらいつの間にか”あっちの世界”に連れて行かれて、自分の体が真っ黒な電脳体になってしまったりしているという噂がある。

合宿の夜に起きた謎の事件を、<電脳探偵局>と<大黒黒客>は一時休戦ということで夏休みの研究課題とし、調査を始めることにする。
イリーガルは、古い空間に住み着くただのバグなのだろうか?5巻に続く