電脳コイル(13)

いよいよ最終巻!
7年前の事故の真相やミチコさんの正体など次々と謎が解明されていきます。そして、用語などがたくさん出てくる為少し理解しにくい点などがあります。そして、他の巻と比べて、少し厚め。

電脳コイル 13 (トクマ・ノベルズEdge)
宮村 優子
徳間書店
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あらすじ:

メガネの有効期限を迎えてしまったイサコは絶望し、自ら”あっちの世界”へと飛び込んでしまう。
もう二度と友達を失いたくないヤサコは、イサコを連れ戻す為”あっちの世界”への入り口を探して、昔住んでいた西陽海へと向かった。
大黒市では、新型サッチー(キューブ)による一斉フォーマットが始まろうとしていた。町全体がフォーマットされると、”あっちの世界”への入り口が塞がれもう二度と戻れなくなってしまう。ヤサコはイサコを救うことが出来るのか!?

全13巻と非常に長かった!しかし、それだけ読み応えはありました。この最終巻で、全ての謎が綺麗に解決しました。非常に面白かった。

最後まで正体が明かされなかったマリリンマリーンについて(以下、かなりのネタバレ注意)
結論から言ってしまうと行方不明とされている由史ではないだろうか。7年前通路を開いたことによって、選ばれた四人、原川玉子、猫目宗助、梶信彦、木滑由史、そして信彦の妹、天沢勇子が”あっちの世界”(電脳世界)へと連れて行かれた。四人は”こっちの世界”(現実世界)に戻ってくることができたが、由史だけは深い昏睡状態のまま目覚めなかった。由史は他の4人とは違い、ハラケンと同じく涙を流したり、叫んだりと誰かの感情とリンクしていた。その後、メガネの開発社、コイルコイルスはメガマス社に買収される。猫目の父親である元コイルスの部長さんは、電脳医療空間”電脳コイル”やヌルの存在、そして選ばれた四人の子供たちをメガマスから守るためにメガマス社に移籍する。部長さんがメガマスに移籍したことを裏切り者だと思ったコイルスの技術者たちは、昏睡状態から回復した由史を危険から守るため行方不明と仕立て大黒市から消えた。その後の猫目のセリフに「もしかしたら記憶を失っているのかもしれない。でもあいつを守るスタッフに囲まれて、必ず元気に暮らしているはずだ。名前も住所も、ひょっとしたら年齢や性別すらも変えて、どこかできっと」と言っている事や、由史が、”あっちの世界に”へ行き来することができるから、マリリンマリーン=由史と考えている。また、由史がヤサコたちの担任の先生、マイコ先生の弟なのかわからないがもしかしたら弟かもしれない。