電脳コイル(3)

電脳コイル〈3〉 (トクマノベルズEdge)
宮村 優子
徳間書店
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前回に引き続き電脳コイルの第三巻読み終わった。
あらすじ
バスの墓場で、オートマトンのサッチーを炎上させた天沢勇子(イサコ)。圧倒的メガネの力の差を見せ付けられ、ダイチ率いる大黒黒客たちはすっかりイサコに乗っ取られてしまった。
一方、コイル探偵局の小此木優子(ヤサコ)とフミエは、サッチーに襲われたところを原川研一(ハラケン)に助けられた。しかし、なぜハラケンはサッチーを操ることができたのかと詰め寄る・・・が、逃げられる。
そんな時、コイル探偵局局長のメガばあから行方不明の電脳ペットの捜索を頼まれる。電脳ペットを探して、ヤサコとフミエは廃工場へ行くのだが、ちょうどそのとき、イサコは暗号式を使い、イリーガルを呼び出そうとしているところだった。

今回はハラケンの謎が少し語られていました。(以下、ネタバレ注意)

ハラケンはオバちゃん(原川玉子:ハラケンのオバちゃん。コイル探偵局の会員番号四番。空間管理局で働いている。0型メガネのモニターの一人。残りのメガネ2つを回収するため探している。)からサッチーを1分間停止させることができるコマンドを教えてもらう代わりにオバちゃんに学校で起きていること・・・イサコやフミエ、ダイチたちの行動を伝えていた。つまり、空間管理局のスパイのような役割で、バスの墓場や廃工場にサッチーが現れたのはハラケンがオバちゃんに伝えたため。

今回の謎:

  • 天沢勇子にはメガネの記憶が無い。メガネのコピーなどは不可能と言われているため、どのようにして彼女は手に入れたのか?(オバちゃんのメガネは空間管理室で支給されたものであまりはっきりとは見えない。メガばあのメガネは、バイナリデータが見えているらしい。京子のメガネはただのガラスなので全く見えないが、電脳ペットなどを感知することができるらしい)
  • 廃工場での機械の誤作動。あれはイリーガルの仕業だったのか。
  • ハラケンがカンナの電脳ペット「クロエ」(イリーガルになってしまったが)からもらったメタバグ。
  • 廃工場に残された、電脳ペンで書かれた「電脳コイル」という謎の単語。

謎が謎を呼ぶ電脳コイルの世界。イサコは一体何者なのか、そして7年前に起きた事故、古いめがね・・・・ メガネを管理している「メガマス社」は何か隠しているのだろうか?