バリー・トロッターと愚者のパロディ

バリー・トロッターと愚者のパロディ
マイケル ガーバー
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あらすじ:

全米、全英で話題騒然!あの大ベストセラーの非公認パロディ・メタめたフィクション翻訳完成! “サタデーナイト・ライブ”の構成作家を務める著者のマイケル・ガ-バーが描くバリー・トロッタ-は、世界的にベストセラーで有名になった魔法学校にこれ以上、バカなグルーピーが押し寄せてくるのはイヤだとワグナー・ブラザーズの映画化を阻止する旅に出るのである。その方法とは「J.G.ロリンズ誘拐作戦!」かくしてバリ-とアーミン、そしてゴールデンリトリバーの脳を持つローンの3人によるマジカル・ミステリー・ツアーが始まる。非公認パロディ・メタめたフィクション翻訳完成!

(引用:Amazon アクセス:2011/1/22)
タイトルや表紙を見てわかるとおり、ハリー・ポッターの非公認パロディです。
さて、どこからツッコミを入れればいいのか・・・。卑猥な表現や下品な表現が多いため、あまり子供には読ませることはオススメしません。
原著出版社からのメッセージ
 本家シリーズが悪魔の所業であるかはさておき、本書がそうであることは間違いない。文章は貧弱だし、すごく下品だし、5歳児がうんざりするような<糞尿ジョーク>だって登場する。毒性の強いインクを使用してできるだけ安上がりに制作している。(中略)とにかく、手っ取り早く金をかせぐためだけに作られた本である。

弟からのメッセージ
 この本ヘンだ、ぼく好きじゃない。ハリーはタバコなんか吸わないもん。喫煙は駄目なヤツがやることだよ。

マイケル ガーバー (2004) バリー・トロッターと愚者のパロディ. 浅尾 敦則 (翻訳) アップリンク出版 pp6
 純悪の帝王を倒したバリー・トロッターはもはや魔法界では知らない人はいないほどの有名人。その活躍を本にし、マドル界(魔法が使えない人たちの世界)で大ヒットしたJ.G.ロリンズは大富豪に。バリーは学校の宣伝効果のために、ずっと学生で居られることを保証される。そのため、勉強も仕事もせずいたずらばかり考える日々を送っていた。
 そんなある日、バリーの居る魔法学校へマドルたちがひと目見ようと押し寄せてきた。何者かが、魔法学校への秘密の通路をマドルたちに教えたのである。マドルたちは学校に落書きしたり、クラーケンや人魚の居る湖に飛び込んだり非常にマナーが悪く、先生だけでなくバリーも頭を悩ませていた。
 映画制作により、学校に更に人が押し寄せることを恐れた校長は、バリーに映画制作を阻止するか学校を卒業するかの選択に迫る。そして、バリーはしぶしぶ、アーミンと(不運な事故により犬の脳を移植された)ローンと共に映画制作を阻止するため「J.G.ロリンズ誘拐作戦!」の旅に出るのである。


 ネタバレしない程度に感想とか書くと、今回の冒険を通して、バリーは大人になっていく物語でした。それと、世の中、魔法なんかよりお金の方が力を持っていること。映画だけでなく現代社会をパロディという形で皮肉した本でした。
 面白いことは面白いんだけど・・・オチがあまり好きじゃなかった。あと、少し読みにくい文章だったりして読みにくかった。一応続編もあるようなので気が向いたら読んでみる。あまり期待はしていない。